トレードで勝てない人にありがちな行為に「神頼み」があります。

「神様、今回だけは助けてください! 」「次からは損切りしますから、今回だけは見逃してください!」「 ロットを上げてトレードしている今回だけ、勝たしてください!」
普段はこれっぽっちも信じていないにも関わらず、神様にこのようなお願いをしたことがあるという初心者もいるのではないでしょうか。しかし、このような心理状態になったら危険のサインです。今回は、「神頼み」の危険について解説していきます。
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「神頼み」はトレード休止のサイン
相場の神様は、感情むき出しで取引を続けるトレーダーや運頼みのトレーダーに微笑むことはなく、情報と技術のあるトレーダーの味方です。スポーツや勉強、仕事など、どの世界においても、神様は努力しない人には冷たいのです。
しかし、困ったことに神様は気まぐれな性格をしているので、たまに神頼みトレーダーの祈りを叶えてくれることもあります。しかし、幸運は長く続きません。その後も何度も何度もトレードのたびに祈り続けていれば、当然ですが破綻してしまいます。
猫道場主の経験上、エントリーしてから祈り始めたときはイエローカードのサインです。神頼みするということは、守るべきルールを破っている証拠だからです。ここでクールダウンできるかどうかが、運命の分かれ道です。
神頼みする人は「損切り」できない
なぜ損切りが必要なのか
神頼みトレーダーの最大の特徴は「損切り」できないことです。
損切りをしないで我慢していれば、ほとんどのポジションは元値まで戻ります。しかし、それが数日後なのか、数か月後なのか、あるいは数年後なのか、誰にもわかりません。最終的に値が戻るまでの過程で、損失が膨らんでいくことがあります。
その場合には、トレーダーはロスカットを受ける前に、どこかで自主的に損切りをしなければなりません。これがFXトレードの基本的な考え方です。
神頼みトレーダーは決断できない
神頼みトレーダーは損切りの決断ができずにズルズルと含み損が大きくなってくると、「FXの神様、なんとか建値まで戻してください」とお願いするようになります。ときにはFXの神様が願いを聞いてくれて建値まで戻って決済することができることもあるでしょう。しかし、神様が願いを聞いてくれないと、損失が50pipsも超えた状態で半泣きになって損切りしたり、ロスカットされたりと、散々な目に遭ってしまうことになります。
FXの神様などいないと考えたほうがいい
成功体験があると危ない
損切りしないでポジションを持ち続けていれば、多くの場合はいつか建値以上に戻ります。損切りした直後に値が反転して戻ることも、日常茶飯事です。そのような場合に「あわてて損切りしなければよかった」と悔しい思いをすることもあるでしょう。
このような経験をすると、「今回は損切りしないで持っていてみようか」という気持ちが芽生えてきます。そして、損切りしない選択が成功すると、以後の同じような局面では損切りすることが難しくなってきます。
しかし、実際の局面ではそのような「神様の加護」が何度も続くことはなく、そのうち驚くような逆行に遭って大事故を招いてしまうことになります。
逆をやってみてもやっぱり失敗する
神頼みして、たまたまうまくいくこともあります。しかし、これはただの偶然です。
インターネットで、あまりにも損切りが続いたトレーダーが、「FX会社が自分のポジションを見てチャートを逆に動かしているのではないかと本気で考えた」という投稿を目にしたとき、猫道場主自身、笑えない話だと思いました。あまりにも自分の思惑と逆行ばかり続くと、そのような疑いをもってしまうのも仕方がないことと思います。
・損切りしたら、そこから戻っていくパターンの連続 ・損切りしないで耐えると、値は戻らずにどんどん損失は膨らんでいく ・これだけ逆行するのは、自分の相場の読みが真逆なのかと疑う ・そこで買いのエントリーポイントで売り、売りのエントリーポイントで買ってみる
猫道場主は、このような実験を試みたことがあります。その結果は、見事に裏にハマりました。このとき「なにをどうやってもダメ」という時期はかならずあると自覚すべきだと感じました。
正しい道はルールを守ること
優位性のある手法を確立して、そのルールを守ることだけが、FXで生き残るための方法です。この基本を忘れてはいけません。
神頼みしても最後には大損が待っています。もし、日頃からFXの神様にお願いしなければならないようなトレードをしているのであれば、破滅する前に今すぐにでもFXを辞めた方がいいと思います。
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