初心者投資家が「レバナス」で次々に討ち死にしてしまった理由とは

初心者を狙う罠

最近、SNSやインターネットで「レバナス」で失敗したという投資家の声が聞こえてきます。今回はレバナスの注意点と失敗の原因について解説します。レバナスへの正しい対応法は、FXトレーダーにとっても参考になる点があるでしょう。


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レバナスとはなにか

投資一般にアンテナを張っているFXトレーダーであれば、「レバナス」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。レバナスとは、アメリカの株式市場のひとつ「ナスダック(NASDAQ)」の株価指数にレバレッジをかけて投資をするタイプの投資信託のことです。

FXでもおなじみの「レバレッジ」投資は、少ない金額で大きな成果が出る仕組みです。「レバレッジ+ナスダック」で「レバナス」というわけです。ナスダック指数には「ナスダック100」と「ナスダック総合指数」の2つがありますが、レバレッジ投資信託でよく使われるのは、おもにナスダック100の方です。レバレッジは2~3倍が設定されています。

レバナスで大損した投資家のケース

100万円が10万円に下落

2021年まで、年間を通じて米国市場は大変好調で、儲けをより大きく稼げるレバナスへの人気も高まりました。しかし、2021年に入って、ロシア情勢やコロナパンデミックの長期化からアメリカ株式市場は弱含みが続き、とくにハイテク関連の銘柄が多いナスダックの下落が目立っています。

ニューヨークダウは2022年初から6月までで(15%)下落していますが、ナスダックは(30%)下落しています。年初の高値でレバレッジ2倍のファンドを買っていた場合であれば、下落率は(60%)に、3倍であれば(90%)の下落ということになります。レバレッジ3倍であれば、100万円が10万円になってしまった計算になります。

レバナスの落とし穴

レバナスは先物取引

レバナスには大きな落とし穴があります。買ってから、ほとんど下がることなく上昇を続けていけば上昇幅の2倍とか3倍のリターンを得られるのですが、上昇下落を繰り返すと必ずしもその通りにはなりません。レバレッジ投信は、2~3倍のリターンを得るために「先物取引」をおこなっているからです。

価格が戻らない仕組みとは

レバナスは先物取引をおこなっているため、価格が一旦マイナスになったあとで元値に戻った場合、元値には戻らずマイナスになるという性質があります。これはどういう意味でしょうか。わかりやすくするために、極端な例で説明します。

・2倍のレバレッジでファンドを(100ドル)で購入した
・(100ドル)で買ったものが翌日(80ドル)に値下がりした
・さらにその翌日に(100ドル)に戻した

100ドルが80ドルになると(20%)下落しますが、2倍のレバレッジをかけているため、下落幅は(▲40%)になり、価格は60ドルになります。翌日に指数の80ドルが100ドルになるということは(25%)上昇するということなので、レバレッジによる上昇率は2倍の(50%)です。60ドルが(50%)上昇して90ドルになり、100ドルには届かないのです。

マイナスを挽回することが難しい

相場の下落時には、レバナスでは通常の株式型投資信託以上のダメージが発生します。ナスダックが(50%)下落すれば、下落幅も2倍以上となりますから、理論上はゼロになることもあり得ます。しかし現実的には、そうなる前に証券会社によって「繰上償還」がおこなわれることになります。

「繰上償還」というのは聞きなれない言葉ですが、環境の変化によって運用の継続が困難になったと判断された場合に、運用会社がファンドの運用を停止する措置のことです。要するにFXにおけるロスカットと同じ仕組みです。

通常の株式や投資信託投資では、値段が下がってもそのまま塩漬けにして持ち続けることも可能ですが、レバナスで繰上償還がおこなわれた場合は、その時点で損失が確定してしまうので、挽回することができなくなってしまいます。

レバナスと上手に付き合う方法

リスクや特徴を理解して取り組む

レバナスに参入する場合には、レバレッジをかけることのリスクを充分に理解したうえで取り組む姿勢が重要です。最悪の場合、投資価値が80%ダウンになることもあるハイリスクな投資であることを知ったうえで取り組みましょう。

ここでも紹介したように、価格が大きく上下する相場では利益を出しにくい特徴があることも理解しておきましょう。

短期間で利益を狙える瞬間とは

レバナスに参入するベストタイミングは、「短期間のうちに株価の回復が予想できる」と考えられる瞬間です。レバナスは長期保有には適さない投資商品であり、FXと同様に、かなり高度な投資スキルが必要だといえるでしょう。

多くの投資初心者がレバナスで失敗したのは、積立型投資信託や通常の株式投資のように長期運用を目指したケースが多かったのではないかと考えられます。

結果論かもしれませんが、2020年の始め頃、コロナ禍の拡大により2~3月の短期間の間に株価は(30%)以上も下落しました。もし、あの時点でレバレッジ取引をおこなっていれば、ごく短期間のうちに大きな利益を挙げることができたはずです。


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